HDRの刺客

久しぶりの淡く綺麗な夕方の薄明にカメラが無いことに愕然としていた時、最近新調したiPhone 6s plusがポケットに入っていることを思い出してパシャパシャやった。
HDRだなあ…という、この世には存在しそうに無い不思議なドラマチックが現れた。



ゴールドの混ざるマジックアワーもいい…



やけに輪郭がくっきりする。
なんだかGRを使っていた時を思い出した。
この暗い中、こんな写りをするならば確かに単体カメラの立場が脅かされる気になるのも分かる。



なんか綺麗だと思う。

確かに綺麗な画像が残された。
がしかし、あまり面白くないのと、多分あまり見返さないだろうと思う。

多分、ただの綺麗な記録だからだ。

「シャッターチャンスを逃さない。」
という標語が、まるで印籠のように振りかざされているが、そういう意味ではiPhoneをはじめとする携帯カメラが最強に近いかもしれないけれど、
僕はあまり日常生活に、逃してしまいそうなシャッターチャンスに出会うことはない。

ああ、マジックアワーが綺麗だなあ…
といった比較的ゆっくりとしたシャッターチャンスなので、ほどほどじっくりと構図に悩み、設定をいじりたい。
そこで画面をピッと押して撮る、ではあまりに味気ない。
よって、携帯カメラは今の程度の操作性であれば、ただの記録道具でしかないだろうと思われ、カメラと比較する類いのものではない。

しかしながら一眼レフを持ち歩くというのはそれはそれで難しい面がある。
普通の日常生活を送る人には、いくらなんでも気楽に持ち歩く道具ではない。

となれば、小さくてカメラらしい楽しみが味わえるミラーレス機が人気となるのも納得だ。

3コメント

  • 1000 / 1000

  • ynagashi

    2015.12.15 10:52

    そんな中1/1.7の小型センサーを背負い謎のマウントを揃えるペンタックス…
  • wah-

    2015.12.15 10:52

    一方、PENTAXのQは一番手軽路線なのが面白いですね。 変な言い方ですが、プライド捨ててオモチャテイストにしたのが、絶妙な差別化マーケティングかと。
  • wah-

    2015.12.15 10:50

    一眼レフ、ミラーレス、コンデジ、そしてiPhone。 まさにこの写真が証明するように、ハンパなコンデジはiPhoneによって役割を終えてしまいました。 よって、持ち運びやすくて、レンズ交換ができて、画質がいいというミラーレスがウケるのは必然ですね。 ただ、キヤノンEOS M やNikon 1がそれほど評価を得ていないのが面白いところです。 それは、所有欲に響かないからかなと考えています。 富士フイルムは高級感。 オリンパスはレトロと女子感。 ソニーはハイテク感で訴求しているのに対し、キャノニコ陣営のミラーレスは中途ハンパですな。